THE FIRST FOLIO 検索方法
本データベースでは書き込みのあるファースト・フォリオを、様々な方法で検索できるようになっています。
- 直接検索
画像番号あるいは折り記号からの検索
- タイトル検索
幕、場、場の行番号、TLN(Through Line Number)を指定しての検索
- 単語検索
書き込み単語からの検索
- その他
画像サイズの選択とページの前後の移動、印刷用画像の表示、
対応するフォリオのページの相互参照、
書き込みの拡大画像と書き込みテキストの表示
以下にそれぞれについて説明します。
1. 直接検索
直接検索は
から行います。
1.1 画像番号検索
画像番号検索を行うにはImage #のボックスに入力しGOのボタンを
押します。画像番号には
- 明星コピーの全頁通し番号(1〜908)
- 2000〜2003
を指定することができます。
2000,2001,2002,2003はファースト・フォリオ明星コピーの外観で、
それぞれ、表紙、裏表紙、背、小口を指します。
1.2 折り記号検索
折り記号(シグナチャ)検索を行うにはSignatureのボックスに入力しGOのボタンを
押します。表を指定するにはrを、裏を指定するにはvを折り記号に付けます。
表を指定するrは省略可能です。
折り記号ではありませんが、Signatureボックスに
front, back, spine, edge
を入力すると、ファースト・フォリオ明星コピーの外観を見ることができます。
それぞれ、
front (front board:表紙), back (back board:裏表紙), spine(背), edge
(fore edge:小口)を指します。
本ホームページは山田氏の著書のデータを基本としていることから、
山田氏が用いた折り記号を基本としていますが、
グレッグ(W.W. Greg, A Bibliography
of the English Printed Drama to the Restoration, vol. III (1970))
の表記法による折り記号からも検索可能です。
入力にあたっては以下の点にご注意ください。
- 前付け部分をあらわすπは[pi]、¶は[para]、χは[chi]と入力します。
- ファースト・フォリオの折り記号には単純な誤植を含め一部に混乱がみられます。
同じ折記号で複数のページを指してしまう場合もあり、
そのまま入力するとエラーメッセージがでることがあります。
その場合にはメッセージに従い、
検索したいタイトルの省略形をともなうなどした有効な折記号表示を再入力するか、
画像番号を画像番号検索ボックスに入力します。
- (例)
- 本来a3であるべきところ(King John 画像番号327,328)がAa3となっており、
このためAa3の折り記号を持つページが2か所存在します
(もう一方は本来のAa3であるThe Winter's Tale 画像番号299,300)。
この場合はそれぞれ、
Aa3.JohnまたはAa3.WTと入力します。他の例については
こちらをご覧ください。
本検索で注意を要する画像の指定については、以下の表をご参照ください。
(一部の画像の指定にはタイトルの省略形を用いま
す。)
-
-
画像番号 |
折り記号の記述 |
1 |
[pi]A1, [pi]A1r |
2 |
[pi]A1v |
3 |
[pi]A1+1, [pi]A1+1r |
4 |
[pi]A1+1v |
5 |
[pi]A2, [pi]A2r |
6 |
[pi]A2v |
7 |
[pi]A3, [pi]A3r |
8 |
[pi]A3v |
9 |
[pi]A4, [pi]A4r |
10 |
[pi]A4v |
11 |
[pi]A5, [pi]A5r |
12 |
[pi]A5v |
13 |
[pi]A6, [pi]A6r |
14 |
[pi]A6v |
15 |
[pi]B1, [pi]B1r |
16 |
[pi]B1v |
17 |
[pi]B2, [pi]B2r |
18 |
[pi]B2v |
299 |
Aa3.WT, Aa3r.WT |
300 |
Aa3v.WT |
309 |
Bb2.WT, Bb2r.WT |
310 |
Bb2v.WT |
327 |
a3, a3r, Aa3.John, Aa3r.John |
328 |
a3v, Aa3v.John |
407 |
gg1.2H4, gg1r.2H4, [chi]gg1, [chi]gg1r |
408 |
gg1v.2H4, [chi]gg1v |
409 |
gg2.2H4, gg2r.2H4, [chi]gg2, [chi]gg2r |
410 |
gg2v.2H4, [chi]gg2v |
411 |
gg3.2H4, gg3r.2H4, [chi]gg3, [chi]gg3r |
412 |
gg3v.2H4, [chi]gg3v |
413 |
gg4.2H4, gg4r.2H4, [chi]gg4, [chi]gg4r |
414 |
gg4v.2H4, [chi]gg4v |
415 |
gg5.2H4, gg5r.2H4, [chi]gg5, [chi]gg5r |
416 |
gg5v.2H4, [chi]gg5v |
417 |
gg6.2H4, gg6r.2H4, [chi]gg6, [chi]gg6r |
418 |
gg6v.2H4, [chi]gg6v |
419 |
gg7, gg7r, [chi]gg7, [chi]gg7r |
420 |
gg7v, [chi]gg7v |
421 |
gg8, gg8r, [chi]gg8, [chi]gg8r |
422 |
gg8v, [chi]gg8v |
579 |
x1.H8, x1r.H8 |
580 |
x1v.H8 |
581 |
x2.H8, x2r.H8 |
582 |
x2v.H8 |
583 |
x3.H8, x3r.H8 |
584 |
x3v.H8 |
585 |
x4.H8, x4r.H8 |
586 |
x4v.H8 |
587 |
x5.Tro, x5r.Tro, [chi]1, [chi]1r |
588 |
x5v.Tro, [chi]1v |
589 |
x6.Tro, x6r.Tro, [chi]2, [chi]2r |
590 |
x6v.Tro, [chi]2v |
591 |
[para]1, [para]1r |
592 |
[para]1v |
593 |
[para]2, [para]2r |
594 |
[para]2v |
595 |
[para]3, [para]3r |
596 |
[para]3v |
597 |
[para]4, [para]4r |
598 |
[para]4v |
599 |
[para]5, [para]5r |
600 |
[para]5v |
601 |
[para]6, [para]6r |
602 |
[para]6v |
603 |
[para][para]1, [para][para]1r |
604 |
[para][para]1v |
605 |
[para][para]2, [para][para]2r |
606 |
[para][para]2v |
607 |
[para][para]3, [para][para]3r |
608 |
[para][para]3v |
609 |
[para][para]4, [para][para]4r |
610 |
[para][para]4v |
611 |
[para][para]5, [para][para]5r |
612 |
[para][para]5v |
613 |
[para][para]6, [para][para]6r |
614 |
[para][para]6v |
615 |
[para][para][para]1, [para][para][para]1r |
616 |
[para][para][para]1v |
631 |
bb2, bb2r, Bb2.Cor, Bb2r.Cor |
632 |
bb2v, Bb2v.cor |
689 |
gg1.Rom, gg1r.Rom |
690 |
gg1v.Rom |
691 |
gg2.Rom, gg2r.Rom |
692 |
gg2v.Rom |
695 |
gg2.Tim, gg2r.Tim, Gg2, Gg2r |
696 |
gg2v.Tim, Gg2v |
697 |
gg3.Tim, gg3r.Tim, Gg3, Gg3r |
698 |
gg3v.Tim, Gg3v |
699 |
gg4.Tim, gg4r.Tim, Gg4, Gg4r |
700 |
gg4v.Tim, Gg4v |
701 |
gg5.Tim, gg5r.Tim, Gg5, Gg5r |
702 |
gg5v.Tim, Gg5v |
703 |
gg6.Tim, gg6r.Tim, Gg6, Gg6r |
704 |
gg6v.Tim, Gg6v |
753 |
Nn1, Nn1r, nn1, nn1r |
754 |
Nn1v, nn1v |
755 |
Nn2, Nn2r, nn2, nn2r |
756 |
Nn2v, nn2v |
759 |
Nn4, Nn4r, nn4, nn4r |
760 |
Nn4v, nn4v |
761 |
Nn5, Nn5r, nn5, nn5r |
762 |
Nn5v, nn5v |
763 |
Nn6, Nn6r, nn6, nn6r |
764 |
Nn6v, nn6v |
765 |
Oo1, Oo1r, oo1, oo1r |
766 |
Oo1v, oo1v |
767 |
Oo2, Oo2r, oo2, oo2r |
768 |
Oo2v, oo2v |
769 |
oo3, oo3r, Oo3, Oo3r |
770 |
oo3v, Oo3v |
771 |
Oo4, Oo4r, oo4, oo4r |
772 |
Oo4v, oo4v |
773 |
Oo5, Oo5r, oo5, oo5r |
774 |
Oo5v, oo5v |
775 |
Oo6, Oo6r, oo6, oo6r |
776 |
Oo6v, oo6v |
827 |
tt2, tt2r, tt3.fortt2, tt3r.fortt2, tt3.fortt2r, tt3r.fortt2r |
828 |
tt2v, tt3v.fortt2v |
829 |
tt3.fortt3, tt3r.fortt3, tt3.fortt3r, tt3r.fortt3r |
830 |
tt3v.fortt3v |
849 |
x1.Ant, x1r.Ant, xx1, xx1r |
850 |
x1v.Ant, xx1v |
851 |
x2.Ant, x2r.Ant, xx2, xx2r |
852 |
x2v.Ant, xx2v |
853 |
x3.Ant, x3r.Ant, xx3, xx3r |
854 |
x3v.Ant, xx3v |
855 |
x4.Ant, x4r.Ant, xx4, xx4r |
856 |
x4v.Ant, xx4v |
857 |
x5.Ant, x5r.Ant, xx5, xx5r |
858 |
x5v.Ant, xx5v |
859 |
x6.Ant, x6r.Ant, xx6, xx6r |
860 |
x6v.Ant, xx6v |
863 |
y2, y2r, yy2, yy2r |
864 |
y2v, yy2v |
865 |
y3, y3r, yy3, yy3r |
866 |
y3v, yy3v |
867 |
y4, y4r, yy4, yy4r |
868 |
y4v, yy4v |
869 |
y5, y5r, yy5, yy5r |
870 |
y5v, yy5v |
871 |
y6, y6r, yy6, yy6r |
872 |
y6v, yy6v |
2000 |
front |
2001 |
back |
2002 |
spine |
2003 |
edge |
概観および折り記号のないページの画像(見返しおよび遊び紙)については、こちらをご覧下さい。
2. タイトル検索
タイトル検索は左上部の
でtitleのタグを押し(デフォルトの状態です)、
から行います。
最初にタイトルを選択します。タイトルは英語表記で示されます。日本語タイ
トルとの対応については、こちらをご覧ください。
タイトルを選択すると、それに対応して、幕(Act)あるいはTLNが選択できるようになります。
(TLNはW. W. Norton & Companyからの許可のもとに使用しています。)
The Through Line Numbers: as established by Dr. Charleton Hinman
in THE NORTON FACSIMILE: THE FIRST FOLIO OF SHAKESPEARE, copyright
© 1968 by W. W. Norton & Company, Inc. Used by permission of
W. W. Norton & Company, Inc.
TLNのコピーライトについては、TLN:の文字からもリンクされて
いますので、ご覧下さい。
幕(Act)を選択すると場(Scene)が、場(Scene)を選択すると行番号(Line)が
それぞれ選択できるようになります。行番号(Line)までが決定されると
目的のページを表示します。(幕場行はG・ブレイクモア・エヴァンズ校訂、
リヴァサイド版シェイクスピア[初版]、
The Riverside Shakespeare, ed. by
G. Blakemore Evans (Houghton Mifflin, 1974)に準拠しています。)
ただし、幕(Act)あるいは場(Scene)
を選択することにより一意的にページが決定される場合は、以下の選択が省略
され、直接対応するページを表示します。
3. 単語検索
3.1 lexicon検索
ここで言う単語はファースト・フォリオ本文に出てくる単語ではなく、
書き込み(marginalia)に現れる単語のうち、
山田氏のインデックスに列挙されている単語です。
従って、現在の綴りとは異なりますのでご注意下さい。
ドロップ・ダウン・メニューに示された綴りは、
それぞれの単語の最初の出現時のものです。
単語検索は左上部の
でlexiconのタグを押し、
から行います。
A〜Zの文字を押すと、Searchボタンの右のセレクトボックスで、
その文字から始まる単語のリストから単語を選択できるようになります。
(J,U,X,Zはその文字から始まる単語がないため、押すことができません。)
あるいは、word used in the marginaliaのボックスに文字列を入力し、
Searchのボタンを押すと、Searchボタンの右のセレクトボックスで、
その文字列で始まる単語のリストから単語を選択できるようになります。
(従って、文字列としてaあるいはAを入力することは、上部のAを押すことと同じ結果になります。
また、単語検索においては、大文字小文字の区別はありません。)
単語のリストは
書かれた単語 (現代英語の単語)[記号]
のように表示されます。[記号]は+、*あるいはその両方で、それぞれ、
記号 |
記号の意味 |
+ |
Oxford English Dictionary(Second edition)にこの綴りでの記載が出ていない |
* |
Oxford English Dictionary(Second edition)に綴りまたは意味に関してScottishとの記載がある |
を意味しています。なお、ここで検索できる単語の一覧はこちらをご覧下さい。
また、単語がどのような基本原則で列挙されているかについては、山田氏の原著
(The First Folio of Shakespeare: A Transcript of Contemporary Marginalia, pp. 295-297).
をご覧ください。
単語を選択すると、右のセレクトボックスで単語の出現位置を
リストから選択できるようになります。出現位置は、
のように
タイトルの省略形 折り記号 ページ内の位置
で示されます。ただし、この表示において折り記号の表を示すrは表示されません。
ページ内の位置を示す記号は
a, b, c, d, e, f, ab, cd
で、以下の図の位置を示します。
なお、ab, cdは中央という意味でなく、それぞれa,bあるいはc,dの位置に
またがるという意味です。
出現位置が決定されると目的のページを表示します。
ただし、単語を選択することにより、出現位置が一意的に決定される場合は、
出現位置の選択が省略され、直接対応するページを表示します。単語検索
の結果としてページを表示する場合は、その単語の書き込み部分の拡大図と
そのテキストを同時に表示し、さらに
のように、その単語に対するノートが画像の上に表示されます。
3.2 concordance検索
ここで言う単語はファースト・フォリオ本文に出てくる単語ではなく、
山田氏が読み取った書き込み(marginalia)に現れるすべての単語です。
従って、現在の綴りとは異なりますのでご注意下さい。
大文字小文字、複数のsなどすべて区別されます。
単語検索は左上部の
でconcordanceのタグを押し、
から行います。
A〜Zの文字を押すと、Searchボタンの右のセレクトボックスで、
その文字から始まる単語のリストから単語を選択できるようになります。
(Xはその文字から始まる単語がないため、押すことができません。)
単語のリストは
のように表示されます。lexicon検索のように現在の単語や、
単語の意味を示す記号は表示されません。
その他の利用方法はlexicon検索と同じです。
4. その他
4.1 画像サイズの選択とページの前後の移動
画像サイズの選択とページの前後の移動は
から行います。
S,M,L,XLの画像情報の大きさはそれぞれおよそ9KB,35KB,150KB,600KBです。
なお、前後の移動では、ページ画像からファースト・フォリオの外観、
あるいはその逆には移動しません。Image #あるいは
Signatureから移動して下さい。
4.2 印刷用画像表示
印刷用画像表示は
から行います。
画像が表示されている場合に、このボタンを押すと背景が白の別ウィンドウが表示されます。
印刷画像情報の大きさはおよそ300KBです。
4.3 相互参照
他のフォリオに対応するページがある場合には、画面右上部に
が表示されます。それぞれのアイコンを押すとそれぞれ対応するフォリオのページの画面が表示されます。
「対応するフォリオのページ」とは、
現在のページの一行目を含むページという意味です。
4.4 書き込みの拡大画像と書き込みテキストの表示
書き込みの拡大画像と書き込みテキストの表示は
から行います。
書き込みがある場所(a,b,c,d,e,f,ab,efの位置)には、上記のような拡大
画像とテキスト表示のためのアイコンが現れます。これらを押すと別ウィンド
ウとして、それぞれの情報が表示されます。なお、テキスト表示において
左上に書かれているのは、折り記号です。
単語検索に使用される単語、画像より読み取られたテキスト、単語に対する
ノートなどはすべて
The First Folio of Shakespeare: A Transcript of
Contemporary Marginalia, by Akihiro Yamada, Tokyo: Yushodo, 1998,
[ISBN4-8419-0252-X]
の研究成果です( © Akihiro Yamada 1998)。
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